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🎊お預かりしていた楽器の修理が完了しました🎊

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弦も新しく張り替えて、元気な音を取り戻しました。
妻と試奏してみて、細かい所を更に手を入れて弾きやすくなっていると思います。

ある方と先ほど話をしておりましたが、今回の台風被害からの復興の希望になってくれたらなんても思います。

# by hilokazukun | 2019-11-04 00:57 | 楽器製作 | Comments(0)

先日は東京で、今日まで開催されていました弦楽器フェアに少し顔を出してきました。

色々な用事を済ませながら、私はコレを探していました。

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エンドピンです。
このご時世、電話一本で!またはパソコンの画面でポチしても良かったのですが、せっかくなので。

以前に比べると部品を色々と扱う業者さんの出展(店)が少なくなりましたね。数少ないパーツやさん、しかもバラ売りしてくれる所が少ない中、同じ形の物は有りませんでしたが、似た材料と色の物を選んできました。
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さぁ!セットアップです。

# by hilokazukun | 2019-11-03 22:08 | 楽器製作 | Comments(0)

表板の接着を行いました。

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正直、もう少し苦労すると思っていました。
水を吸った木材が乾く際に、元に戻ろうとして変形するからです。
表板も裏板も完全に剥がれていなかったからかもしれません。
濡れた後、直ぐに弦を外して変な力が掛かっていない状態にする処置が良かったのかもしれません。

大した横板の修正を加えずに、ほぼ元の位置に戻りました。

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はみ出した膠をお湯で綺麗に取り、乾くのを待っている間にリタッチのニスを作り、色を合わせました。

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接着し直した場所が元の位置からズレたり、表板を剥がす時にニスが取れてしまった場所に塗るのですが、今回はあまり必要無さそうです。とりあえず、今回埋め木をした部分に塗ってみました。

あと、表板に結構キズがあったので、目立つ部分に少し塗ってみました。

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作業前に写真を撮らなかったので、比較の写真が送られてきたLINEの写真(右)で色味や光の当たり具合が違ってしまって、さながらダイエット効果や美白効果の比較みたいになってしまいましたが、意図はありません(笑)

# by hilokazukun | 2019-10-27 23:20 | 楽器製作 | Comments(0)

細かいセットアップはまだまだ色々とありますが、ボディーの大きな修理は残すところ表板を戻すのみとなりました。

と、その前に楽器のおしり部分の埋め木を行います。

裏板を接着する前にやるべきか?接着後にやるべきか少し考えましたが、変に横板だけのブラブラの状態でも作業がやりにくいので、しっかり接着してから溝を掘ることにしました。

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横板に隙間が開いているとは言え、隙間が均等でなかったり波打っていたりするので、まずはパーフリングを入れる要領で、横板にナイフで真っ直ぐに切り込みを入れます。

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切り込みの間の木を取ります。
ここだけ見ると、隙間を更に広げる形にはなってしまいますが…
悪い所を切って取ると言うのは、さながら外科手術のようです。

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そして、そこへパーフリングを入れます。
パーフリングとは、楽器の縁に入っている二本の黒い線に見える部分の事で、このように溝を掘って、その中に別の木材が嵌め込んであります。
(※一部量産楽器の中には、塗料で線だけ描いてあるものもあります。)

もちろん膠で接着しまして、最後にニスを塗ります。

あまり気にして見る所でもありませんし、楽器を弾いている時は首に当たる部分なので他人にも自分でも見えなくなってしまいますが、でもこれはこれで自分でしか見られないワンポイントのタトゥーみたいで、なかなかオシャレではありませんか?

# by hilokazukun | 2019-10-23 12:23 | 楽器製作 | Comments(0)

表板を開ける際にササクレてしまった表板の一部を 膠接着します。
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中をチェックした際に、少しライニングが横板から浮いている箇所があったので、膠を流しておきました。

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横板と裏板の接着を行いました。

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# by hilokazukun | 2019-10-22 12:59 | 楽器製作 | Comments(0)

チップ交換を行い、弓の毛替えをしました。
(チップ交換の写真を撮るの忘れました!)

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楽器はまだですが、弓とケースは修理完了です!

# by hilokazukun | 2019-10-20 16:50 | 楽器製作 | Comments(0)

水害の汚水は下水を含んでいますので、まずは楽器とケースの洗浄と消毒!
ハードケースの表面と楽器のニスには次亜塩素酸を、ケースと楽器内部にはアルコールを使用しました。

楽器は表板がほとんど剥がれていたのでオープンにしました。内部の消毒もこれで万全ですし、細部のチェックも出来ます。

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楽器のおしり部分にはエンドピンが入っていますがかなりキツく入っており、横板に隙間が出来ていたのでエンドブロックが割れているかと思いましたが、無事でした。この部分には後で埋め木を考えています。

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エンドピンは結局引き抜けなかったので、オープンにして内側から慎重に叩いて抜きました。

楽器本体は1度水を吸っていますので、このまましばらく乾燥させて置きます。

楽器本体もさることながら、一緒に入っていた弓も汚水まみれですので、消毒して毛替えを…

と、部品を磨き、スティックを磨きヘッドを磨いていた時の事、チップの先端が飛んでしまいました。今回の水に濡れた事が直接の原因かどうかは解りませんが、弓は毛替えだけのつもりだったのに作業が増えてしまいました。

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チップを綺麗に剥がしました。
新しく付け直します。

# by hilokazukun | 2019-10-19 23:01 | 楽器製作 | Comments(2)

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何となく想定はしていたのですが、こちらも現実のものとなってしまいました。しかもかなり身近な所からやって来ました。

長女が通っていたリトミック教室が付いていた合唱団に在籍していたYちゃん。その後も妻がトレーナーをしている中学校の室内学部に在籍していたりと言った形でチョコチョコと接点があり、今もヴァイオリンで音楽活動している明朗闊達な女子高生です。「楽器屋さんに相談したら、きっと買い換えを勧められてしまう…」そんな思い中、当工房の存在を思い出してくれたみたいで、その青春が沢山詰まった大事な大切な楽器をお預かりしています。嬉しい限りです。

少し時間は掛かりそうですが元通りに…いや、元の状態よりも良い状態にするつもりで作業していきます!


# by hilokazukun | 2019-10-18 06:33 | 楽器製作 | Comments(3)

台風一過

本来であれば台風の後の好天を差しますが、今回は我が家の事情であります。

未曾有の大災害、各方面より沢山のメールやお電話を頂戴いたしましてご心配お掛けしておりますと同時に、沢山の元気をいただきました。ありがとうございます!ひとまず我が家は落ち着きました。全員無事です。

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一夜明けた朝の周辺の様子です。(お隣さん撮影)

19号の被害に遭いました。
床下浸水と言うものを体験しまして、家財も床も濡れないのに、それが一体どれだけの酷い事なのか?実際になってみないとなかなか実感出来ないものであります。いや、実感しなくて良いのであれば、しないに越したことは本当にありません!

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幸運にも浸水したとは言え、基礎の中に数㎝程溜まっていただけで済みました。とは言え、家中の床下への話ですから、集めると相当の量でした。小型の湿乾両用集塵器で吸出しましたが、多分50杯とか!

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昨日、家を手掛けていただいた工務店の方が点検に来てくれました。床下が乾き始めていて、汚泥もほとんど入っていないのでこのまま乾かしてしまって、乾いたら念のため消毒剤を散布しましょうとの事でした。

少し心配なのは、3歳になったばかりのさかちゃんです。
避難中はわりと元気にはしゃいでいて、親からしても「3歳児は気楽だなぁ(何も知らなくて)」なんて思っていたのですが、家に帰った日の夜、「もうお水来ない?」とボソリ!

何も知らなくて気楽だなんて、それは我々大人の方だったのかもしれません。工務店の方が床板のチェックとして畳を上げた後も、その畳を「直った?」「大丈夫?」「壊れてない?」と何度も何度もチェック!

大変なことになった事は把握してらっしゃいました。でも、一段落したと言うのはわからないみたいで、それは確かに「今は」なんですけれど。そして、確かに洪水の可能性がある土地とは知っていたものの、まさかこんなに早い段階で現実のものになるとは思いもしませんでした。これからこの先、今回のような台風をはじめとする自然災害は桁外れのものが、かなりの頻度で来る事が予測されています。

マスコミ等に踊らされて、社会分断などやっている暇は我々には本当は無いのではないか?と改めて思い知らされました。

# by hilokazukun | 2019-10-18 05:53 | 徒然 | Comments(2)

チェロ製作始動!

いつかは作ってみたいと思っていたチェロ。
でも、まだまだ先の話しだとも思っていたチェロ。
少し前から修理や弓の毛替えでよく来るチェロ。
実は今まであんまり扱った事がないのがこのチェロ。
4種の弦楽器のうち私が弾けないのがこのチェロ。

つまり、今まで1番接点の少なかった弦楽器です。
最近は1番接点が多いかも知れません。

1番接点の多くなった楽器の事を実はよく知らないで扱うと言うのが許せなくて、とにかく全ての行程を1度よく観察しながら、考えながらやってみる、つまりは1台作ってみる事にしました。

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チェロのネック材です。
コレ1本でバイオリンのネックが何本取れるかな?って大きさ!

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チェロの表板です。
コレ1枚でバイオリンの表板が何本分取れるかな?って…(笑)

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真ん中を真っ平らに削ってニカワでくっつけて…

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くっついたんじゃないかな?

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裏板は硬いし重いし大変でした。

バイオリンやビオラの板はもっと小さいので、取り回しが楽です。

写真で見ると、ただ平らに削ってくっつければ良いと言う、単純で簡単な作業に見えるかもしれません。確かに単純です。でも、隙間が全く無いようにピッタリに、元々1枚の板であったかのように繋ぎ合わせなければならないと言うこの作業は、楽器の製作行程の中でもトップクラスの難易度です。スッと一発で決まる時もあれば、何度もやり直す事もあります。この差が一体何なのか?未だによく解りません。表板の方が柔らかいのでいくぶん楽な気がしますが、今回は裏板は一発で、表板もくっついてはいたようですが、納得がいかなかったので1度やり直しました。

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くっつけてから、裏側を真っ平らに削ります。
裏板は大変なので、今回は友人に電動カンナを借りて荒削りした後、手道具で仕上げ削りをしました。

とにかく大切な場所の接着作業は暖かいうちにやりたかったし、出来るところから始めていますが、完成は何時になる事やら…。

# by hilokazukun | 2019-09-19 07:11 | 楽器製作 | Comments(3)